リートとレスク、喫茶店で

リートがレスクに羨ましいとぐちぐち

「いいよなー、レスクはモテてさ。」
「?」
「何だよその言ってることが分かりませんって顔! しらばっくれても無駄だからな!」
「いや、本当に分からないんだが…」
「この野暮天! 周りから視線浴びてるのも気付かないってのかよ!」
「リート、野暮天は古い…」
「羨ましい限りだよなっ! だいたいフィルはフィルであれだしよー…うんぬん」

レスク、軽くため息、あきれ顔
「花屋の子はどうしたんだ。告白、するんだろう?」
「…するけどさ」
「たくさんの人から慕われたとしても、最終的に添う相手は1人なんだ。
それに、自分の所為ではないところで、想い人と引き離されてしまう人もいる。
共に居たいと願う相手が近くにいる君が、私は羨ましいと思うよ」

「……」
「…なんか妙に具体的だな」(ぶすっと/分かってるんだけど、つい愚痴りたくなって的な)
「そうか?」(苦笑/やっぱり分かるかという感じ)

「…レスクも、好きなやつができたら教えろよ?」(キッと/俺だって相談に乗ってやる!)
「じゃあ、できたら相談するよ」


「あと、オレが告白しにいく1週間前から、花屋の出入り禁止な」
「どうして?」
「レスクのほうが好きだから、とか言われたら立ち直れそうにないから」





折角だからと思って、清書前のラフも載せてみました。むしろこっちのほうが雰囲気が良かったので…
だいたいラフはこんな感じで、ラフというより思い付いた会話を忘れないためのメモというのが正しい。

ところで、喫茶店ってなによ… 雰囲気の塊でできたメモだということがよく分かる例です。


>想い人と引き離されてしまう人
リートはレスク自身のことと思ってますが、実際はレスクの母の話。
レスクの父にも通じることですが、言った本人はそこまでは考えが及んでいません。